あれは、いつの事だっただろうか。
君という小さな光は、僕を守って一瞬で消えた。

その現実に、僕は耐えきれなくて、
いつも事実から逃れようとしていた。

でもね、今は君の事を"幸せだった日々"として、
苦にならずに思い出すことが出来るようになったんだ。
それも全部、きっと君のおかげだ。
娘さん。

・・・

「武市さんっ、たまには夜のお散歩も良いですね!」
そう言って娘さんは僕の手を引いて、歩き出す。

「君から僕の手を引いてくれるなんて、珍しいね。」
僕は娘さんに答える。

"そ、そうですか?"彼女は照れた表情をした。

彼女が僕に魅せる表情は全て本物で嘘がない。
全く素直で可憐で、言葉では言いつくせない。

そんな事を考えながら、僕は娘さんと隣に並んで、夜の京の街を少し散策した。
夜の街は昼間と違って静かだ。

暗くなった街の中、星は輝きを増す。

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「あっ、オリオン座だ!」突然、大きな声で娘さんが言う。

「オリオン座?」
彼女の時代の言葉を知らない僕は、思わず聞き返した。

「はい、オリオン座です。あの、縦に三つ並んでいるやつですよ。
う~ん・・・一番上は武市さんで、真ん中が以蔵、一番下は私でしょうか?」

優しく微笑んで僕に問いかける娘さん。
星の意味はよく分からないけれど...。

「この場合、真ん中は娘さんじゃないかな。よく、守られているしね。」

僕が冗談のように言うと彼女は思い出したかのように、少しだけ表情が暗くなった。

「いつも、ご迷惑をお掛けしてすみません。
もっと大人になろうと思っているのですが...。」
…そう、伏せ目で言う彼女は大変美しい。
まるで、空に輝いている星達のようだ。

「...冗談。誰も迷惑だなんて思っていない。
僕達...僕が見たいのは君の笑顔だから、そんな顔しないで。」

そう告げると、娘さんは段々と明るい笑顔を取り戻し、"はい!"と返事をした。


「さて、そろそろ戻ろうか。」

僕がそう切り出すと、娘さんは少しだけ残念そうな様子で僕を見上げ、
"そうですね。”と、今まで歩いてきた道を引き返す。

…そんな娘さんの仕草が堪らなく愛おしく思った僕は、
無意識の内に、彼女を抱きしめていた。

「また、日を改めて散歩しよう、あんまり遅くだと、龍馬達に怪しまれてしまうからね。」
彼女に、諭すように言うといつもの笑顔で「次の散歩が楽しみです。」
と微笑みかけてくれた。

・・・
夜空を彩る星々に見守られながら寺田屋へ戻る。

…嫌に静かだった。もう、時間も遅い。

全員寝付いてしまったのではないか。
僕も彼女も、そう思っていた。


…ドンッ。
暗い足元のなか、彼女の足に何かが当たった。

「…わっ、何でしょうか?」
驚いた顔で僕を見つめるその瞳は何かを悟った恐怖心からか、
うっすらと濡れているように見えた。

・・・
・・・・
・・・・・

「…ッ⁉」
当たった何か、の正体は新撰組を脱退し、寺田屋を訪ねていた、藤堂だった。

「へっ、平助くんっ!」
娘さんは泣きそうな声で藤堂に駆け寄る。

「娘さん、待て!奥にまだ残っているかもしれない。君はここで待っていろ!」

娘さんは泣きながら頷くと、消えそうな声で“平助くん、平助くん”
と彼の名を呼び続けていた…


奥の部屋に入ると、中岡と以蔵が必死に相手の攻撃から身を守っている。
…龍馬は既に床にふせている。


「以蔵‼」
力の限り、以蔵の名を呼ぶと以蔵は相手を一人切り捨て、
僕の元へ駆け寄る。

「先生ッ、お怪我はございませんか‼」
その時、以蔵の後ろに影が見えた。

「…!以蔵後ろッ!」

…僕が叫んだ時にはもう遅かった。
「ッ‼先生ッ…。」
僕を匿い、以蔵は背を斬られた。

「人斬り以蔵もこの程度か。」
嘲笑う敵を、僕は肩から斬りかかる。


“恋に溺れていると取り返しがつなかくなる。”


いつかの大久保さんの言葉を、実感した瞬間だった…

「以蔵君!...っ、武市さん、ここは俺がやりますから、
武市さんは姉さんの所へっ!早く行くっス‼」

中岡はそう言うと、相手に向かってゆく。


「すまない、中岡‼」
中岡に現場を任せ、僕は娘さんの元へ走った。

・・・
…藤堂の傍らで泣いている娘さんに
以蔵が斬られた事など、とても言えなかった。

「武市さん…、平助くん、まだ息してますよ。は、早くッ、助けてあげないと…‼」
泣きじゃくる彼女を軽く抱きしめ、“分かっている”と慰める。



その時、娘さんが叫んだ。


「武市さんっ、後ろッ‼」

振り返える間もなく、僕は娘さんに突き飛ばされた。


…一瞬のことだった。
娘さんに向かって...
いや、本来ならば僕に向かっていたはずの小刀が彼女の細い体を突き刺した。

…歯車が狂い、逆方向に回り始めた…


「…、熱ッ…!」
苦しそうに呻く声と共に、娘さんは倒れた。

何が起こったのか一瞬では理解出来なかった。

ただただ、自分の腹から流れ出る大量の血を抑えている娘さんが
目の前に飛び込んでくるだけ。

僕と娘さんの前で、血の付いた小刀を持った男はしばらく立ち尽くすと、
睨みつけた僕の目を見て、逃げて行った。

…追いかけることは、出来なかった。



「た、けちさん…。私は、だいじょうぶです…。
い、ぞうと龍馬さん達をっ…。」

…今日の僕は可笑しい。やる事全てが裏目に出る。
そう僕に伝えると、娘さんは意識から遠ざかっていった…

僕が娘さんを支え、抱きかかえると奥から龍馬と以蔵を両肩に背負う中岡が出てくる。
…以蔵は、辛うじて意識がはっきりしているようだった。


「武市さん…! …えっ、姉さん…?」
僕の腕の中でぐったりしている娘さんを見た中岡は、段々と青ざめていく。


「っ、とりあえず、長州藩邸へ所に向かいましょう。
このままじゃ、どうしようもないですから。」

…嫌に冷静な中岡が気にかかったが、
そんな事を考えている余裕は僕と娘さんには無かった。

今にも命の灯が消えてしまいそうな娘さんを抱きかかえながら、
僕達は長州藩邸へ足を早める。


-土佐藩・中岡慎太郎-

しばらく走っていると、噂を聞きつけた桂さんがおれ達に駆け寄ってきた。

「坂本君!それに、岡田君も…。
よくこんな所まで走って来れた。…!娘さん⁉」

桂さんが驚いた顔で姉さんを見る。
おれも、その声に促されて姉さんを見る。
…姉さんの口元から、薄っすら血が見える。


「あっ、姉さんっ‼」
「っ…。」

…武市さんは黙って姉さんを強く抱きしめる。
…武市さんの目元には、光るものが見えた。

「武市さん…とりあえず今は姉さん達を安全な場所へ。それが先決です。」

おれが武市さんを促す事なんて初めてだけど、今は仲間を助けなければ。
…そんな気持ちでいっぱいだった。


「とりあえず、晋作にも伝えてある。医者も呼んであるから。さあ早く、急いで。」
桂さんは冷静にその場を対処し、乱れた着物を整える。

「…それと、藤堂君の事だけど、彼もちゃんと助かったようだ。心配は無用だからね。」
それだけ伝えると、桂さんは一足先に藩邸へ向う。
おれ達もその後を追うように、藩邸へ急いだ。


-長州藩・高杉晋作-

「…まさか坂本と岡田まで、やられるなんてな。」
俺は深手を負っている坂本達を看病し、中岡に話しかけた。

…静かに頷く中岡も坂本ほどではないが、傷を負っているようだ。


「相手は、誰だ?」
「…見廻り班です。」
「そうか…。」
見廻り班にまで、居場所を感ずかれている。
今、非常に危険な状況なのだろう。

「先の事は、ゆっくり考えろ。…お前も今日は疲れただろう。早く寝た方が良い。」
中岡を部屋へ案内する。
“すんません”と言い、おもむろに立ち上がる中岡の背中を見送ると、
それに入れ替わり、武市が入ってきた。

「おいっ、あいつの様子はどうなんだ?」
武市に聞くが、答えようとしない。


「武市。」
もう一度、名を呼ぶと、武市は俺から視線を外しながら言った。

「あまり、良くないみたいだ。」

…そんな悲しい瞳をするな。何も、言えなくなるじゃないか。
…元々責めるつもりなんてなかったが。

頷く事しか出来ない、俺を許してくれ。

…抜け殻の様な武市を見兼ね、“少しは休め”と勧めるが、
武市は頑として“彼女の隣にいる”と一歩も譲らない。

…そんな武市を見ていると、こいつがどれだけ
武市を支えてきたのか、見て取れる。

「分かった、だが無理は絶対にするな。
お前まで倒れてしまったら、元も子もないからな。」

それだけ武市に告げると、俺は自室へ戻る為廊下に出る。

背中越しの武市のあいつを呼ぶ声は、
蜉蝣のよう儚く、あまりにも切なくて俺は何も言えなかった…


-土佐藩・武市半平太-

つい数刻前まで僕と手をつないで歩いていた、
僕に優しい笑顔で微笑みかけてくれていた。

"次の散歩が楽しみです"
そう笑った娘さんの表情が頭から離れない。

僕は本当に弱い。
彼女の事を考えて動こうとすると、いつも空周りして
守るはずだった娘さんを、そして自らの仲間もを傷つけてしまう。

…きっと娘さんの事だ、僕を責めもせず、
いつものように笑いかけてくれるのだろう。

だが、それは彼女が元気を取り戻してくれた時、天に恵まれていた場合。

"もう二度と、目を覚ます事はないかもしれない"

医者からもそう言われていた。

小さく浅い呼吸を繰り返す娘さんを見て、
僕は…僕は、どうしたら彼女に、またいつものよう笑ってもらえるのか...ずっと考えていた。
いつものように…など、不可能かもしれないのに、それでも考えてしまう己が堪らなく憎い。

もう僕の事など、見たくもないかもしれないし、話もしたくないかもしれない。

だが、僕は諦めきれなかった。
また、いつものように幸せな日々が戻ってきてくれることを切望していた。

・・・

常に自分の命と隣り合わせの毎日。
彼女が来る前まで、僕は毎日苛立っていた。

"武市、丸くなったのう。"
龍馬にそう言われ始めたのも、娘さんと出会って彼女に恋心を抱いてからだ。

娘さんの笑顔を見る度、心が大変穏やかになった。
危険と隣り合わせで、いつ、自分が死んでもおかしくない状況でも笑っていられた。

きっと僕自身も笑う事が増えたのだろう。
彼女の存在に比例して以蔵を始め、
中岡・龍馬達にも優しい笑顔が増え始めた。

これは、僕と娘さんだけの問題ではない。
長州を含め、薩摩の大久保さんも、彼女を取り巻く全ての人間を巻き込んでしまっている。

ならば、僕が出来る事はなにか?
彼女がこんなにも酷い状態の今、僕が出来ること、僕にしか出来ない事は何だ?
様々な考えを巡らせつつ、彼女の冷えた手を取り、口付けをした。
また、"戻ってきてほしい"。そう願いを込めて。

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鳥達の囀りが聞こえる。
どうしても一晩娘さんの隣に居たかった僕は畳の上で眠っていた。
…上半身を起こす。硬い畳の上で寝ていたせいだろうか。
背中が、少しだけ痛んだ。

そして一晩中繋ぎ続けていた娘さんの手は昨夜よりも、暖かくなっていた。
朝光の加減もあるだろうが、顔色も心なしか良くなっているように見えた。

…亜麻色に漆黒が混ざったような、彼女の美しい髪。

寝ていても尚、上向きに綺麗に伸びる睫。
普段の彼女と何も変わりはしないのに、
一向に目を覚ます様子がない娘さんを見て僕はとてもやりきれない気持ちになった。

…そしてとてつもない罪悪感が襲ってくる。

やはり、あの時、彼女を連れて寺田屋を出なければ。

…しかし、寺田屋の中にずっといたら、もっと酷い目に遭っていたかもしれない。
そうしたら僕も...今、この藩邸に留まれたか分からない...。
もう、自分の存在は無かったかもしれない。

様々な思いが巡る中、深手を負った箇所に包帯を巻いた以蔵が部屋に入ってきた。

「先生、ご迷惑お掛けしました。...一晩中こちらにいたのですか。」
「…迷惑ではない。
謝らなければならないのは僕の方だ。...すまない。
僕はお前を、彼女すらも守る事が出来なかった。誰一人守ることが出来ず、
自分だけ無傷で助かってしまったのだからな。」

以蔵に背を向け、そう伝えると、
しばらく無言の空間が続く。


「...そいつの具合はどうですか?」
この質問が来るとは分かっていたものの、
やはり、いざ聞かれると心臓が射抜かれたように体がびくつく。

---今思えば、それは彼女の先の事を、どこかで悟ってしまっていたからだろうか。


「容態は、あまり良くない。が、
昨日より顔色は良くなっているように思う。...まだ諦める時ではない。」


-土佐藩・岡田以蔵-

"まだ諦める時ではない"

先生の口からこの言葉を聞いた刹那、俺は身体に電流が走ったように感じた。
...この人は今まで"諦める"という概念を持っていない人だったからだ。
事実、俺自身もそんな先生の姿に焦がれていた部分も多くあった。
まさか、先生から"諦める"、そんな言葉が出てくるなんて思いも由らなかった。

まるで、その言葉はこいつのこの先を明らかに理解し、見据えているようにさえ聞こえた。
…"諦める"という言葉と、先生の瞳の奥に矛盾を感じた。

「...そうですか。先生も御無理をなさらぬよう、くれぐれもお願いします。」
こんなにも悲しそうな先生の後ろ姿を見ることは、俺には我慢出来なかった。

そう言って、部屋を出る。しばらく廊下で佇んでいると、
先生のいる部屋から美しい旋律が聴こえてきた。

...どこかで聞いたことのある、耳慣れした歌。この歌は、確か。

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img_7847.jpg

「夕焼け小焼けの赤とんぼ。負われて見たのはいつの日か...」

長い髪を靡かせ、窓辺に寄りかかり歌っている。
どこか切なげで、今にも消えそうなくらい儚い
こいつの横顔に、俺は釘づけになっていた。

ふと、目元を見ると一粒、あいつの柔らかな頬に涙が伝った。
そんな様子を見ていられなくなった俺は、無意識に話しかけていた。

「…その歌は、何という名だ?」
あいつの綺麗な歌声が響く物静かな部屋に、俺の声が重なった。

「以蔵…。来てたんだね。気が付かなくて、ごめん。」
必死に溢れそうな涙を堪えながら、俺に反応する。


「もう、無理はするな。」


そう言った瞬間、俺に抱きつき、幼子のように泣き始めた。

「っ…。以蔵っ…。私、どうすれば…いいっ、のか分からなくてっ…。ごめんね、ごめんね…。」
…何故、お前が謝るんだ?
危険との隣り合わせの中、いつも不安で心細い思いをさせているのは俺達なのに。

どうして、お前はこんなにも優しいんだ?
俺にも、こいつのような優しさが少しでもあれば。

きっと他の道を歩んできたのだろうな。

俺はこいつをどうする事も出来ず、ただただ強く抱きしめた。
少しでも、俺の存在を刻み、目に見えぬ不安を取り払いたかったからだ。

・・・
・・・・
・・・・・
次の朝、あいつは部屋に俺の来て歌の名を教えてくれた。
あの曲の名は"赤とんぼ"だと。

「小さい頃はよく、意味を分かってなかったんだけど、
学校っていうか、寺子屋で習ってから、凄く深い詩なんだなぁと思って。
それから好きになったんだ。」

いつもの優しい微笑みで俺に教えてくれた。
あの涙は嘘だったかのような優しい笑顔。

そんなあいつの優しさに甘えてしまう、己が怖くなった。


-土佐藩・武市半平太-

「夕焼け小焼けの赤とんぼ。」

娘さんが歌っていたのを聞き、僕も好きになった歌。
故郷への憬れと懐かしみを歌った歌のようだ。

"お里の便りも絶え果てた"
彼女も、自分の時代から見放された。
...そんな気持ちなのだろうか。当時の僕は、そう感じていた。

だが、以蔵から彼女が話したらしい歌の話を聞き、
僕の想像とは違っている事を知った。
きっと彼女は、僕が思っている以上に、この歌の意味を理解しているのだろう。
だから、この時代へ来てしまっても好きでいられたのだろう。

…この歌を歌えば娘さんは目を覚ましてくれるのではないかと期待したが、今の彼女には無意味だったようだ。

・・・
以蔵が部屋から出て行った。

"一刻も早く、この部屋から出ていきたい"
そんな雰囲気を纏っていた。
きっと僕の心情の異変に気がついたのだろう。

だが、僕には以蔵の気持ちを考えてやる余裕はなかった。

...その日は一日、彼女が目を覚ます事はなかった。
が、龍馬は序々に回復してきているようだ。
看病してくれている桂さんと高杉さんに感謝しなくては。

だが、高杉さんに至っては、いつも読めない行動で、
僕達を惑わせる存在でしかなかった。

しかし、龍馬とは切っても切れぬ絆がある。
最近、僕にもそれを理解出来てきた気がしている。
腐れ縁...というものなのだろうか。


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気分転換に庭へ出てみると、少し小さめで硝子玉のような睡蓮鉢から、
一匹、黒い出目金が顔を出している。まるで、僕の心を透かしているようだった。
そうだ、この出目金はあの夏の日、娘さんと一緒に行った、
初めての夏祭りで彼女がどうしてもと言って掬ってきた出目金だ。

"どうせ、金魚なんて一夜限りだろう。"

そう思っていた自分が馬鹿馬鹿しくなるくらいに、娘さんは大切にこの出目金を育てていた。

「私、向こうにいた時から金魚は好きだったんです。...でも、全滅しちゃいました。」
少し悲しげに過去の事を語った彼女を僕はじっと見つめて話を聞いていた。

「だから、この子達は長生きさせてあげたいんです。
この時代に来て、初めての子だから。武市さんと初めてお祭りに行ったっていう記念にもなるし!」

金魚掬い屋の主人から、まけでもらった餌を金魚にあげながら話す娘さんは、
とても幸せそうで、僕まで心が穏やかになった。

餌を与えたり、彼女の真似事をしてみる。
だが、やはり彼女の様に上手くはいかない。

「お前達はよほど娘さんに愛されているんだね。」

必死に落ちた餌を探していた出目金は、
返事をするように水面に上がり、泡をぱくりと食べた。
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